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バンドホルダー VS ユニバーサルホルダーどちらがよい?(プーリー編)

⑨プーリーナットを締める プーリーのナットを締めるのですが、締める強さが決まっています。シグナスXのプーリーナットは45 N・m(ニュート...

上記で、プーリーナットを締めるときは、バンドホルダーを使用して、以下の状態(①とする)で

もしくわ、以下の状態(②とする)で

トルクレンチで締めるのがよいと述べていました。しかし、何回か作業を行っているうちに、どちらもやりにくいと感じてきて、手法を変えました。

①で良くないと感じた点を述べます。トルクレンチを回したときに、バンドホルダーのハンドル部分が地面に引っかかることによって固定状態を生むことを狙っているのですが、トルクレンチを回しこむと、赤いバンド部分が圧力に負けて、ぐにゃーと曲がったり、捻じれたり、外れかかったりします。そのような状態で、トルクレンチに「早くカッチンと鳴ってくれ~!」と思いながら回し込むので、作業がスマートに感じません。

②で良くないと感じた点を述べます。バンドホルダーを写真の位置に、きちんとセットできたらスマートにトルクレンチを回せるのですが、セットがスムーズにいきません。写真の位置にバンドホルダーをセットするには、最初から、その位置にバンドホルダーをはめ込んでおいて、ハンドルを締めていかなければいけません。この締める作業が上手くいきません。ハンドルを回しているうちに、プーリーフェイスを挟んでいる赤いバンド部分がだんだんズレてきやすいです。そしてハンドルをキツく回しこみたいのですが、それができません。キツく回しこめるように、ハンドルの先端には鉄の棒を差し込める穴が空いています。しかし、棒を差し込んでも見てのとうり、リヤサスペンションが邪魔で回すことができません。ちょっと手前に出して回そうものなら、バンドホルダーがプーリーから外れてしまいます。そのため、結局、手のねじりだけで締めないといけないので大変労力が掛かり、スマートに感じません。

何回か、作業しているうちに、この工程を改善したくなってきました。試しに外れやすいプーリーロックレンチを再び使用してみます。以下の位置にセットしてトルクレンチを回し出すと、やはりすぐに外れてしまいます。使い物になりません。外れないように、ビニールテープを使ってみたりもしましたが、結局うまく固定することができませんでした。

残るアイテムは、ユニバーサルホルダーです。

これを使って、なんとか固定できないかと考え出しました。ユニバーサルホルダーの仕組みは、見てのとうり、固定したい対象物に、どこか差込み穴となるところを2箇所を見つけて、そこにユニーバーサルホルダーの先端の突出している棒の部分を差込んでストッパーを回し、内側に締まっていくことによって固定できる仕組みです。

プーリーフェイスを見ると真ん中に半円の囲いがあります。

「惜しい~!」と思いました。「これが、円になっていたら、そこにユニバーサルホルダーの先端を突っ込むことができるのに」と。この半円を見て「ストッパーを締めると、内側ではなく外側に広がっていくユニバーサルホルダーってないのかな?」と思いましたが、「おそらく無いだろうなぁ」と調べる気も無くなりました。

次に思ったことは、以前「プーリーフェイスも社外品に交換したら加速がよくなるかな?」とカスタムパーツを調べていたときに、半円じゃなく円の囲いのあるパーツがあったなと思い出し調べてみました。ありました。以下です。

確かに円の囲いがありますね。これなら、ユニバーサルホルダーの先端を突き刺せると思い、最終的にいい案がなければ、これを購入しようと思いました。(要注意:穴が小さいようにも見えます。)

しかし、まだ他に解決案がないかと考えながら、プーリーフェイスを眺めていたところ「はっ!」と思いました。半円ばかりに気を取られていたのですが「ただ単に、この半円の外側のところにユニバーサルホルダーの先端が刺さればいいのではないか」と気付きました。以下の○印の箇所ですね。

試しにユニバーサルホルダーの先端の細い方を差し込んでみました。

見事に刺さりました!そして、ユニバーサルホルダーのストッパーを回すとしっかり固定されました。

そして、ユニバーサルホルダーの柄の部分をクラッチアウターの上に乗せることができました。

ユニバーサルホルダーは、バンドホルダーと違って、全体が金属なので、きちんとセットさえできれば、曲がったりしないので、トルクレンチを回すときは、安定して回すことができます。

記事のどこかで「バンドホルダーを購入したらユニバーサルホルダーは不要です」と書いたと思うのですが、訂正します。ユニバーサルホルダーの方がいいです。

5ch:
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