購入の経緯
上記の記事を前から順に読んでもらうと解りますが、普段からシグナスXのウエイトローラーの交換を行い、どの重さがベストかを追求しています。最初のころの記事は「遅くなった」「もっさりした」等の抽象的な感想が多く、最近は少し知恵が付き、タコメーターの変化を述べています。
もっと、絶対的な尺度(=数値)で把握したいと思うようになってきて、アクションカメラでも購入して、走行時のスピードメーターを撮影して、
- 回転数(Y軸)× 時間(X軸)
- 速度(Y軸)× 時間(X軸)
- 回転数(Y軸)× 速度(X軸)
などを求めるために、EXCELに数値を打ち込んでグラフ化でもしようかと思ったのですが、そんな面倒なことはできないと早々に断念しました。
他に何か手軽にグラフ表示できる都合のいいアイテムがないかと検索していたら、以下を見つけました。
見つけた瞬間「これだ!」と思いました。お値段もそこそこしますが、他に類似商品もなさそうだったので早速購入しました。詳細については、以下の公式サイトがよく解かりますのでご覧ください。
部品の紹介
それでは、開封の儀をしてみました。
以下に、配線類を並べてみました。繋がりが解るように〇印をで結んでみました。解りやすいように本体は裏を向けています。
説明書の紹介
購入前に説明書を見たかったのですが、公式サイトにも提供されていませんでした。購入を迷われている方のために以下に掲載します。A3サイズの両面に印刷されています。
表面(左側)には、「部品構成」「配線の方法の説明」が記載されています。私は、取り付けに関してはド素人なので、いつもお世話になっているバイク屋さんにしてもらいました。上得意様価格で5400円でした。アース線は、使用せずに済んだみたいです。
表面(右側)には、「メーター本体外観」「仕様諸元」「アイコン表示、ボタン操作説明」「RPMロガーの特色」が記載されています。
裏面(左側)には、「記録方法の説明」「 記録全消去方法の説明 」「記録閲覧方法の説明 」「データの見方」が記載されています。
裏面(右側)には、「データの見方(続き)」「設定方法の説明」 が記載されています。
バイク屋さんが設定してくれましたが、車種に合わせて回転パルス数の設定が必要とのことです。これを正しく選択していないと、表示される回転数が、2倍や1/2倍で表示されるそうです。
説明書で解りにくかった点の紹介
「メーター本体」と「RPM信号ケーブル」の取り付けのことです。取り付け位置に端子らしきもの(金色)が見えています。
説明書には接続図が記載されているだけで、何も説明が書いていませんでした。 私はてっきり 「RPM信号ケーブル」 の被覆を剥いて、はんだ付けでもするのかと思いました。しかし、たまたまどこかの販売ページの写真を見て知ったのですが、ただ単に差し込み穴にフック状に差し込むだけでした。
危うく、はんだ付けするところでした。しかし、これで電気信号が拾えるのですね。感心です。
設置の紹介
さて、難しい取り付けに関してはレビューできませんが、設置に関して紹介します。取り付けは、以下のようにしました。マルチマウントバーから、シルク(100均)で購入したぶら下げフックを1つ外して、購入したホルダーを取り付けました。
候補になったホルダーは以下の2つでした。
上記の2候補になった一番の理由は、「メーター本体」の厚みが20.5mmもあるので、通常のスマホホルダーでは挟むことができませんでした。上記2つは挟むことができました。メーター本体は一応生活防水らしいので、むき出しになるホルダーでもよかったのですが、やはり雨に濡れないに越したことはないので、カバータイプのWillcom製を選択しました。メーター本体のサイズが最近のスマホよりも小さいためカバー内に入れるとブカブカになりました。対策としてスポンジをカットして両端にセットして位置を調整しています。ちなみに、これらの2商品は2りんかんで販売していましたが、コーナンでも販売しておりました。コーナンの方が少し安かったです。
基本的な使い方の紹介
それでは、基本的な使い方を紹介します。 メーター本体の右側に縦に3つ(上/中/下)のボタンがあります。ボタンの左横にボタンの意味を表すアイコンが表示されています。よく使用するボタンは、下ボタンと上ボタンです。
まず、下ボタンですが、[数値表示]と[グラフ表示]の切り替えです。以下は、[数値表示]です。(補足:走行中ではないので、何も表示されていません。)
そして、以下がこの機器の醍醐味である[グラフ表示]です。(補足:走行中ではないので、何も表示されていません。)
上ボタンは、回転数の記録のために使用します。普段[R]と表示されており、このときに押すと記録が開始されるので走行を開始します。記録中は停止を意味する[■]表示になっています。走行後に、上ボタンを押して記録を終了させます。
中ボタンは、主にログの確認をする際に使用します。それに合わせて上下のボタンの意味が変わってきます。辛うじて直感でも操作できますが、1つだけアドバイスするとしたら、アイコンの右下に2や3の表示がされているのは長押しの秒数を意味しています。
グラフ表示の紹介
グラフ表示の動きについて紹介します。下記の動画(公式サイト)を見ていただくと解りますが、
アクセルを回すとグラフが上がっていきます。アクセルを放したり、ブレーキを掛けるとグラフが下がっていきます。アクセルに連動して、グラフが上下に表示されます。
取得データの紹介
次に、実際に取得したログデータを紹介します。紹介するのは、以下での状況のデータです。
ウエイトローラーが5gと9gの組み合わせで、スタートダッシュから全開走行を記録しています。以下が、記録したログデータです。
グラフ全体に渡ってグリッド(点々)が表示されています。上記は、このグリッド間隔が1.0 [Sec(秒)]を示しています。このグリッド間隔は拡大縮小機能によって変更表示が可能です。真ん中に縦線が表示されています。この地点が、記録開始ボタンを押してから、12″11秒の地点で8050回転であったことを示しています。
このグラフを見ると、記録開始ボタンを押して1秒後にスタートをして、一気に5500回転まで上がり、そこで1秒弱もたつきがあってから、0.6秒かけて7200回転まで上がります。そこから2秒かけて6200回転まで下がっています。ここが僅かな加速の谷でしょうか。その後は、ずっとなだらかに回転数が上がっていきます。
このグラフを見て、悪いところはどこでしょうか。正しい知識が無いため、はっきり解からないのですが、おそらく「5500回転でのもたつき」と「7200回転から6200回転へ下降」がよろしくないのだと思われます。理想は、鋭く立ち上がって、その後、谷が出ることなく加速していくのがベストなんだろうと感じました。
その他よかった点の紹介
「RPM信号線」にはギボシ端子が、そして「電源ハーネス」には脱着端子が付いているので、 以下のようにメーター本体はバイクから脱着することが可能です。
基本的にはずっと装着しているつもりですが、駅の駐輪場に長時間バイクを置くときなどは、盗難防止のために外しておこうと考えています。
また、電源コネクターに9Vのバッテリーボックス(ON/OFFスイッチ付き)を取り付けると、自宅の部屋でゆっくりログデータを鑑賞することができます。ユーザーのことをちゃんと考慮してくれていると感じました。
残念な点の紹介
最後に、残念だった点を紹介します。 ログデータ(最大99件保存可能)に関して、全消去はできるのですが、個別消去ができません。私はログデータを残していこうと思っていました。しかし、取り方の気に入らないログデータは消去しようと思ってもできません。だから、気軽にログを取ることができません。ログデータを取るときは、交通量が少ない時を見計らって、キレイに発進してキレイに停車しないと美しいログデータとして残していけないと感じました。これでは、ログデータを取るのに気を使います。個別消去機能が欲しいと思いました。
まとめ
今後は、駆動系のセッティングを変更する度に加速の変化を確認できるので、変化した傾向から対策が分かるかもしれません。ログデータが全消去しかできないのは残念な点でしたが、非常にいい買い物だと感じています。次回からのセッティングで大いに活用していきたいと思います。