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シグナスXの快適カスタム (駆動系編その9)

(その8からの続き)

(その7からの続き) 昨年末に2ヶ月ぶりにウエイトローラーを交換しました。日に日にトルク感が薄れてきていたので、「ま...

前回(その8)の続きからでいくと、ウエイトローラーの重りの差を広げる実験か、総合重量を軽くしていく実験を考えていたのですが、 記事を読んでくださった方から、コメント欄に親切な助言を頂きました。内容を要約すると以下となります。

  • スライドピースを交換した方がよい。
  • エクストリームローズ(星野設計製のハイスピードプーリー)を使用するならスライドピースの面取りをした方がよい。

とのことでした。頂いたコメントの全文をご覧になりたい方は、前回(その8)の記事のコメント欄を参照してしてみてください。

頂いた助言の意図が全部は分からなかったのですが、先に述べた要約のことをするのがよいとは分かりました。スライドピースのどこを面取りすればよいか分らなかったのですが、以下のサイトを見つけて何となく分かりました。

前から気になっていて お値段が高くて手が出せなかった 星野設計さんのエクストリームローズを 臨時収入があったので つい、ヤフオクでポチっと 更に高精度ランププレートも で、あとセッティング

スライドピースの面取りをして、プーリーとの設置面の隙間を無くしてあげる必要があります。この面取りをするには、スライドピースをコツコツと削らないといけません。どのくらい削ったらいいかは、削るたびに実際にプーリーに当てて隙間がなくなることを確認しなければいけません。この繰り返しとなりそうです。

ということは、エクストリームローズ (星野設計製のハイスピードプーリー)を手元に置いた状態で作業することになります。こんなことはプーリーを外して短時間ではできないと思われたので、バイクからエクストリームローズを取り外して純正プーリーに戻すことにしました。純正プーリーをちゃんと保存しておいてよかったです。

スライドピースを購入してから、プーリーを純正品に戻すことにしました。

6個購入しました。エクストリームローズ用の削る3個分と純正プーリーに戻したときの3個分です。

そして2月3日(日)に交換作業をしました。以下、取り外したウエイトローラーです。やはり、僅か1カ月で片減りしています。

純正プーリーに戻すにあたって、セットするウエイトローラーの組み合わせはどうしようかと思いました。純正プーリーを使用していた時期は常に9g×6個にしていたので、久しぶりにそのセッティングを味わことにしました。新品のウエイトローラーを組み込み、その日の作業を終えました。

ところが、翌朝出勤するために意気揚々とアクセルをひねったら、なんと発進時に「ズガガ、ガー」ってジャダー(振動)が発生しました。発進時には必ず発生します。前日の作業終了後に、いつもしている作業だからと試運転もしませんでした。(反省です。)純正のプーリーとランププレート、そして新品のウエイトローラーを入れたのに「何故?」って思いましたが、すぐに「はっ!」としました。

それは、スライドピースを新品に交換しなかったからです。交換するために取り寄せたのですが、交換作業時に取り出したスライドピースを見て、「これのどこが悪いんだろう。特に割れてもいないし、まだまだ使えそうだから、新品を使用するのは保留にしよう。」と交換しませんでした。原因はこれだろうと思いました。

すぐに新品のスライドピースに交換したかったのですが、さすがに平日は交換できません。翌週末にするつもりだったのですが、お天気が悪く寒かったので交換する気が起きませんでした。

そして、本日ようやく交換作業をしました。新品のスライドピースを開封してランプレートに差し込んでみて驚きました。使い古したスライドピースはランププレートに差し込んでも傾けると、 以下のようにポロっと取れます。

しかし、新品のスライドピースはランププレートに差し込むとしっかり刺さるので、以下のように傾けても外れません。

「何を当たり前のことを言っているのだ?」と思われている方がいるかもしれませんが、私の中では、差し込んでもスカスカですぐに取れるものと思っていました。

というのも、私が自分でこのウエイトローラーの交換作業を初めておこなったときに、スライドピースがスカスカでポロっと取れたので、この状態が正しいと思っていたのです。(無知でした。)

2週間ガタガタさせながら発進していたので、ウエイトローラーも片減りしているかなと思っていたのですが、意外と削れていませんでした。

故にウエイトローラーはそのまま使用して、作業を終了させました。ワクワクしながら試運転しました。発進時のジャダー(振動)は見事に解消されていました。自分なりのまとめとしては、以下となります。

スライドピースがランププレートにしっかり固定されていないということは、ランププレートがウエイトローラーに押し出されるときに、スムーズに移動できないため、ジャダーが発生するのだろうと思いました。

摩耗したスライドピースは交換しないといけないということが身に染みて分かりました。今回は、大変勉強になりました。

次回は、面取りしたスライドピースと星野設計製のハイスピードプーリーとランププレートの組み合わせに戻す予定です。

(その10へ続く)

(その9からの続き) 前回(その9)、発進時のジャダー(振動)の原因がスライドピースと判明したので、 今回は面取りし...
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