(その9からの続き)
前回(その9)、発進時のジャダー(振動)の原因がスライドピースと判明したので、 今回は面取りしたスライドピースと星野設計製のハイスピードプーリーとランププレートの組み合わせに戻す予定でした。
しかし、スライドピースを交換して調子が良かったのは、たったの1日だけでした。交換後2日目からは、発進時に少しずつジャダーが再び発生するという残念な結果となりました。2週間経った今では、立派なジャダーになっています。
原因を探るべくネットで情報収集をしていたら、以下の2つが見当たりました。
①クラッチアウター内に溜まったカスを掃除したら解消した。
②クラッチスプリングを交換したら解消した。
調べたらまだまだあるのでしょうが、②を見た時点で思い当たる節があったので、一旦ネットで調べるのを止めました。というのも、私のシグナスXのプーリー側は現材純正パーツですが、クラッチ側は純正から変更しています。以下を施しています。
- センタースプリングを3%アップ品に交換
- クラッチスプリングを弱めの物に交換(JOGの純正品)
上記の交換は、星野設計製のプーリーとランププレートを使用してから、採用しています。今思うところは、クラッチ側の変更は星野設計パーツとの組み合わせとは合うが、純正品パーツとの組み合わせとは合わないことがジャダーの原因ではないかと思われます。
これを確認するには以下の2つが考えられます。
- プーリー側を星野設計パーツに戻してみる。
- クラッチ側を純正パーツに戻してみる。
どちらで確認しなければなりませんが、今回はクラッチ側を純正パーツに戻すことにしました。というのも、クラッチスプリングがヘタリ過ぎなのではないかと思ったからです。
クラッチスプリングを弱めの物に交換した理由は以下でも書いていますが、
弱くしたらアクセルを回したときに早めにクラッチが繋がり、発進時のタイムラグが少なくなると思ったからです。今発生しているジャダーは、クラッチスプリングが弱くなりすぎ、しっかりした回転力もないままクラッチが繋がり始めるので、ジャダーが発生しているのではないかと素人ながら推測しました。
というわけで、本日3月2日にクラッチ側を純正パーツに戻すことにしました。クラッチアウターを外して中を見てみたら、
全然カスは溜まっていませんでした。この時点で上記①の疑いもなくなりました。
ウエイトローラーも片減りは発生していませんでした。
しかし、スライドピースが少し摩耗していました。前回、新品のスライドピースをランププレートに取り付けるとグサッと刺さっていたのですが、2週間経つと以下のように、下に傾けると抜け落ちはしませんでしたが、 少しユルユルになりっていました。
そして、意外にもVベルトが目で見てわかる摩耗がしていました。
エッジの片側が削れていました。
しかし、ジャダーの原因の特定のためスライドピースもVベルトもこのまま使用することにしました。
いよいよクラッチスプリングの交換となるのですが、今回はクラッチアッセンをまるごと交換することにしました。新品のクラッチスプリングを持っていないことと、以前センタースプリングとクラッチスプリングの交換方法を練習するために購入したクラッチアッセンがあったので、これを活用することにしました。
右が取り外したもので、左が練習用に購入したものです。KN企画品だったと思うので、完全な純正パーツではありませんが、ジャダーの症状が改善されるかは判断できます。
そして、交換して試運転した結果ですが、ジャダーは解消されました。やはりクラッチスプリングのヘタリが疑わしいと思います。
次回は、とりはずしたクラッチアッセンのクラッチスプリングを交換して検証してみたいと思います。
(その11へ続く)