JAFでバイクレッカー体験記(盲点と落度)

スポンサーリンク

普段、定時に帰社しているのですが、先日(金曜日)、諸事情により珍しく21時30分まで残業しました。帰ろうとしてバイクに跨ったときに、問題が発生しました。

バイクや車の問題と言えば1つです。
それは「エンジンが掛からない」ことです。
時刻も時刻なので、大いに焦りました。
何度もセルスイッチを押しますが、ウィーンと言うだけで、一向にキュルキュルと掛りにいきません。
どんどん焦る私ですが、私には秘密兵器があることを思い出しました。

それは、「キックペダル」です。
そう、私のシグナスXは国内3型で、まだキックペダルが付いているのです。
以前、キックペダルが故障したときに、馴染みのバイク屋さんが「4型や5型にはもう付いていないので、修理しなくてもいいのでは?」というのですが、それを制して8000円を投入して修理していたのです。
この日のために、修理しておいてよかったと改めて思いました。
昔の自分を褒めてあげたくなりました。

そして、勢いよくキックペダルを蹴り降ろしました。
次の瞬間、ペダルはぶらんぶらん状態で、下にただれたままです。
ペダルを元の位置戻そうとすると、地面と水平(90°)の位置を飛び越えて
エアクリーナーボックスの位置(135°)までペダルが上がってしまいます。
キックペダル機構が完全に壊れ、帰る手段が断たれたと思い、途方に暮れました。

22時を過ぎていたので、「今日は電車で帰り、明日は土曜日(休日)なので一旦出直そうか」と思いました。しかし、結局明日レッカー移動するなら、今日移動しておいたら、朝からバイク屋さんで診てもらえ、時間の節約になると思い、初めてJAFを呼ぶことにしました。

JAFにはスマホアプリから連絡をしました。スマホアプリからだと地図で現在地を詳細に指定してから電話発信できるので便利に思いました。しかし、いざオペレーターと話してみると、大体の位置しか判らないようで、結局近くにある建物名や施設名を使って現在地を教えることになっていて、残念なアプリの能力でした。

電話が繋がり、レッカー移動を要請すると移動15kmまでは無料とのことです。
このことは知っていたのですが、15km以上は1km毎に730円(税込)掛かることは知らず、その価格に驚きました。
概算すると、家まで27kmなので有料区間は12kmで9000円弱掛かることが判り、思わず一旦キャンセルにして電話を切りました。

というのも、自動車保険の方にもロードサービスがあり「ファミリーバイク特約に入っているので、バイクもレッカー移動してくれるかも」と思ったからです。
意気揚々と電話したのですが、返ってきた言葉は「ロードサービスは自動車のみ」とのことでした。
最後のレッカー手段は、馴染みのバイク屋となるのですが、連絡が付くのは明日となるため、結局JAFにお願いすることになり、再度JAFに連絡しました。
電話では、到着するのに40分掛かると言われましたが、実際は20分で来てくれました。

JAFレッカー移動

レッカー移動中の車中で思ったのですが、エンジンの掛からないバイクを家に持って帰っても、明日どうやってバイク屋に持っていくのかと気付き、JAFの方に「バイクはバイク屋の前で降ろして、自分は家まで送り届けてもらえるか」と聞いたところ、原則としてバイクを降ろしたところで精算しないといけないようなことを言われました。
しかし、時刻も午前0時を回っており、JAFの方の温情で「自宅までをレッカー移動区間として、バイクを途中で降ろす」ことを認めてくださいました。
臨機応変に対応してくださったJAFの方に感謝です。

バイク屋の前は歩道なので、バイクはバイク屋のシャッターのギリギリ手前(敷地内)に置いて帰りました。ということは、明日の朝、シャッターが開くときに待ち構えていないと私のバイクが邪魔をしてバイク屋の開店準備に支障が出るので、翌日は車で行って30分前から待ち構えていました。

そして、開店準備後にバイクを診てもらいました。
セルスイッチを押した状況を診て「じゃー、キックペダルで様子を見てみるかぁ」と言ったので「それが、キックペダル、完全に壊れてるんですよ。」と答えたら、「ん?これは、ペダルの根元のボルトがしっかり締まっていないだけだよ。」といい、六角レンチでボルトをしっかり締め始めました。

キックペダル干渉

「えーー!」と思いました。
そして根元を締め終えて、キックを開始しました。
複雑な気持ちになりました。
「キックでエンジン掛かって、直ってくれ!」という思いと「キックでエンジン掛かるな!これでエンジンが掛かれば、昨日のJAFの有料レッカー移動はなんだったんだ。」という思いが、頭の中を巡っていました。

そして、5回、6回とキックをしてもエンジンは掛かる様子はなく、変な安心をしていたのですが、なんと10回目ぐらいにとうとうエンジンが掛かりました。
大変ショックでした。

理由を付けて納得しようと思いました。
「六角レンチを持っていなかったから、結局JAFを呼ぶしかなかった」と思ったのですが、以前、非常時に備えて六角レンチセットをバイクに積んでいたことを思い出しました。
キックペダルの根元が単に緩んでいると気づいていれば、現場で回避できる状況だったと言えます。

キックペダルが緩んでいることを気づけなかった理由は、ふだん自分でメンテをしていて、メンテ終了後にキックペダルをきつく締めているつもりだったので、緩んでいるとつゆにも思いませんでした。
思い込んでいるので、自分を全く疑わないという有様でした。

その後、バイクはセルスイッチでも掛かるようになりました。
バイク屋さんが「乗って帰れるで。」と言われましたが、車で来ているので、一旦帰り、バスで再び訪れる結末でした。

結局、レッカー代は有料区間14kmで10220円でした。
高い授業料でした。

まとめ

この日に学んだことは、以下でした。

  • JAFの有料レッカー移動代は1km あたり730円。(盲点)
  • 自動車保険のファミリーバイク特約に入っているかといって、バイクにロードサービスは適用されない。(盲点)
  • キックペダルのボルトはしっかり締めよう。(落度)

以上、誰かの参考になれば幸いです。

その後の展開が、以下の記事に続きます。

上記の件で、以下のことが分かりました。 会社から自宅までは29kmあり、JAFでレッカー移動すると15kmまで無料でレッ...
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする