⑥クラッチスプリングを付ける
クラッチシューの清掃が終われば、クラッチスプリングを取り付けていきます。
クラッチスプリングの片方のフックをクラッチシューの溝に引っ掛けます。専用工具でクラッチスプリングを伸ばしながら、他方のフックを溝に引っ掛けます。
工具を外すと、以下のように、辛うじてフックが引っかかった状態です。
これではいけないので、ゴムハンマー等で叩いて押し込みます。
ゴムハンマーは、以下のような細いものの方が叩きやすいです。
クラッチスプリングを3箇所取り付ければ終了です。
⑦Eリングを付ける
クラッチスプリングの取り付けが終われば、カバーを取り付けてEリングをはめていきます。
Eリングの取り外しのところでも書きましたが、取り付けに関しても、「ラジオペンチ」を使う人と「マイナスドライバー」を使う人がいました。両方を試した結果、個人的には、取り付けはマイナスドライバーを使った方がやりやすかったです。
以下のようにラジオペンチでもできないことはなかったですが、ペンチを摘まんだときにEリングがピョンと飛んでいきやすかったです。
故に、取り付け時はマイナスドライバーの方を推奨します。
以下のような感じで、Eリングを少しずつ押し込んではめます。
コツとしては、以下のようなポジションでマイナスドライバーの先端をカバーの平面に密着させるとEリングを安定して押しやすかったです。しかし、Eリングとの接地範囲が少ないため、油断するとツルンとEリングの外周にドライバーが回りこんでしまいます。
そこで、もっとEリングとの接地範囲を広げられるものをないかと探していたら、ホームセンターで以下のようなものを見つけました。
幅広ドライバーS D-21 4935561021002 skc-535619
先端がものすごく広いマイナスドライバーです。水栓回りのメンテナンスで使用するようですが、どこで使うか不明です。これを活用すると、とても安定して取り付けができます。
以下のような感じで手を添えれば、大変はめやすかったです。
ここで、余談を述べたいと思います。初めてEリングを取り付けようとしたとき、支柱とカバーの隙間に全く入っていかない事態になりました。馴染みのバイク屋さんに持っていって相談したところ、入っていかない場合は強引にでも隙間を広げてあげるしかないと言っていました。そして、バイク屋さんが取った対処は、以下のように支柱の周囲のカバーをゴンゴンと叩いておりました。
もっとピンポイントにカバーを凹ますために、以下のように支柱よりも少し大きいソケットレンチのソケットをあてがって、ゴンゴンと叩いておりました。すると、見事にEリングが入っていくようになりました。
(次に続く)
(最初から)