⑨プーリーナットを締める
プーリーのナットを締めるのですが、締める強さが決まっています。シグナスXのプーリーナットは45 N・m(ニュートン・メートル)と決まっています。この強さよりも弱いと走行中に外れる可能性もでてきますし、強く締めすぎてもナットを舐めてしまうかもしれません。
正しい規定値で締めるときに必要になってくるのが、トルクレンチです。トルクレンチを持ってない人がよくする方法が、ナットとプーリーフェイスにマジックで印をつけておき、同じ位置で締めたら、元の固さで締めたという方法です。これでも、よかったのですが、私は何かトラブルが起きたときに、ナットの締め付けが悪かったのかもと後で思いたくなかったので購入しました。
購入したトルクレンチです。
E-Value プレセット型トルクレンチ ETR3-110 差込角:9.5mm
規定値の設定方法ですが、最初に、一番下部のストッパーを回して緩めます。
そして、支柱にN・mと書いてあって真ん中に縦線が一本書いてあります。縦線から両側に枝葉のように線が伸びていて、そこに数値が5刻みで書かれています。45N・mにしたかったら、45から伸びている線と縦線が交わるところに、下部の稼動レバーを回して0の目盛りのところと合わせます。これで、45N・mが設定できました。もし、48 N・mにしたかったら、稼動レバーの3の目盛りのところを合わせればよいです。最初に緩めたストッパーを締めると設定完了です。
トルクレンチに、拡張バーと17mmのソケットを装着して準備できました。ソケットの長さによっては、拡張バーも不要となります。
トルクレンチの準備ができたら、プーリーフェイスを固定していきます。
プーリーロックレンチは差し込んでもすぐ取れますし、片手が取られてしまいますので、私は使用しません。
バンドホルダーで固定します。
時計回りにトルクレンチを回すとバンドホルダーも時計回りに回りますが、柄の部分が地面と接触して止まり固定されます。
以下の位置にバンドホルダーをセットするのもよいかと思います。柄の部分がクラッチアウターの上部で止まり固定されます。
トルクレンチを時計回りに回し、一回「カッチン」と音がしたら締め付け完了です。
—–後日追記(ここから)—–
トルクレンチについて追加記事を書きました。(↓)
プーリーフェイスの固定の仕方を見直しました。(↓)
—–後日追記(ここまで)—–
(次に続く)
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