バイクメンテでデジタルトルクレンチが欲しくなった訳

スポンサーリンク

スクーターのウエイトローラー交換をするときに、必ず最後にプーリーのナットを規定のトルクで締める作業があります。

私も愛車シグナスXのウエイトローラー交換を定期的にするのですが、私のやり方では、クラッチ側のナットも一度必ず外すので、2回ナットを締めます。

以下が、プーリー側。

トルクレンチとバンドホルダー

以下が、クラッチ側。

トルクレンチ

同じトルクで締めるのなら楽なのですが、プーリー側が45N・m、クラッチ側が60N・mと規定されているため、設定をし直す必要があります。私の持っているトルクレンチは、普通のダイヤルを合わすプリセット式(機械式)のものです。

トルクレンチ

車のタイヤだったら締め付けトルクは全部同じなので、一度合わせたら滅多に変更することはないから楽なのですが、締め付けトルクを変更する作業がある場合、以外に面倒と感じ出します。

ウエイトローラー交換作業をしている際、プーリー側とクラッチ側のナットの仮締めが終わって「さてトルクレンチで本締めをしようか」と思ったときに毎回感じることがあります。いつもプーリー側から締めるのですが、前回クラッチ側の60N・mで終わっているので、45N・mに合わせ直すところから始めます。この工程が毎回面倒だなと感じます。

前回終わったときに45N・mに変えておけば、次回すんなり始められるのですが「やっと終わった」という開放感から、そこまでしません。しかし、何回か繰り返しているうちに「前回クラッチ側で終了したから、設定値を変えなくて済むには今回はクラッチ側から締めよう」と思いました。(やっと知恵がつき始めました。)意気揚々と60N・mで締めたつもりで「次は45N・mに変えてプーリー側や」と思ったのですが、目盛りは45Nmになっていました。「何故?」と思って思い返してみると、前回の作業時にクラッチ側を締めた後に、プーリー側の締め方が気に入らなかったためやり直したことを思いだしました。折角、気転を利かしたのに無駄骨でした。思わずもう一本買い、シールでも貼って、45N・m用と60N・m用をそれぞれ用意しようかと思ったぐらいです。

そのような面倒を感じていた中、先日YouTubeを見ているとKTC社のデジタルトルクレンチが紹介されているのをたまたま見ました。そこで知ったのですが、メモリー機能というのがあって、普段よく使う締め付けトルクをメモリーしていて、ボタンですぐに切り替えられるというものでした。すぐに「デジタルトルクレンチ、欲しい~!!」って思いました。

というわけで「デジタルトルクレンチの一番安いのを買おうかな」と調査しだしたのですが、デジタルトルクレンチにも機能差があることが解りました。デジタルトルクレンチのイメージは、設定したトルク値になるとブザー音や振動で教えてくれると思っていました。大概の商品はそうなのですが、ボタンが1つしかないような一番安い部類のものには、通知機能はなく、変化するデジタル表示を自分で見ながら判断しないといけないものもあるようです。購入にあたっては気をつけないといけません。

調査した結果、お目当てのメモリー機能付きの商品って意外にないことが判明しました。毎回、数値を設定しないといけない商品が大半でした。メモリー付きの一番安いのを検討していたのですが、結局YouTubeで見たKTCの商品と、辛うじてもう1つスエカゲツールというメーカーのものを見つけました。以下に紹介しておきます。

メモリー機能付きデジタルトルクレンチの紹介

KTC デジタルトルクレンチ デジラチェ GEK135-R4

[気になる特徴] 差込角:12.7mm、電池:コイン型リチウム CR2354×1、単位表示:4種類、メモリー数:5件

この商品は、単位をN・m以外の表示に変換できるそうです。基本N・mで十分ですが、いざというときに役に立つかもしれません。一番柄が長い商品として、GEK200-R4というのがあります。

スエカゲツール デジタルトルクレンチ Pro-Auto WP3-135BN

[気になる特徴] 差込角:9.5mm 電池:単4乾電池2本、単位表示:N・m固定、メモリー数:9件

差込角が9.5mmというのがいいですね。DIYのサイズとして一般的なサイズですし、私が持っているソケットセットも9.5mmですので。

同類品として、差込角が12.7mmになったWP4-135BN(全長380mm:先と同じ)や、柄がより長くなったWP4-200BN(全長530mm)、WP4-340BN(全長650mm)があるようです。

まとめ

いかがでしょうか? 設定値が異なる締め付けが発生する場合は、デジタルトルクレンチを導入したほうが作業がスムーズになると思います。私はまだ購入していませんが、いずれどちらかを購入しようと検討しています。

おまけ

手間を省くという点で、もう1つ商品を紹介しておきます。プーリー側のナットとクラッチ側のナットが、それぞれ17mmと19mmと大きさが違うために、作業時にはトルクレンチに取り付けるソケットを交換する必要があります。この付け替え作業を省くアイテムとして「万能ソケット」というのがあります。下記を見てもらえれば解ると思いますが、ソケット内で様々なソケットのサイズに変化する仕組みになっています

この万能ソケットとデジタルトルクレンチを組み合わせれば、目盛りを合わすとか、ソケットを挿し替える等の手間をなくして作業が行え、スムーズになると思います。私も導入を楽しみにしているのすが、デジタルトルクレンチ、ちょっと高いですよね、、、

おまけの訂正(2018年10月08日追記)

上記で万能ソケットを使用すれば「ソケットを挿し替える等の手間をなくして作業が行え、スムーズになるだろう」と推測で書きましたが訂正します。そうなるだろうと思っていたのですが、購入して試してみたのですが、電動ドライバでプーリーのナットを仮締めしたときにソケットがナットを斜めに噛み、抜けなくなりました。

ロックした万能ソケット

幸い、何度か逆回ししたら辛うじて外れてくれましたが、大変ドキッとしました。外れなかったら、バイクが乗れなくなると、、、

電動ドライバでは使用しない方がいいです。当初の目的であるトルクレンチのときに使用しましたが、辛うじて使えました。しかし、やはりソケットを奥まで押し込まないいけないので、サイズごとにソケットを差し替える方が、変な気を使わなくてよいので、普通のソケットを使った方がよいと感じました。

しかし、頭が変形したボルトやナットを緩めることに使えそうなので、利用価値はまだあると思いました。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする