シグナスX ウエイトローラー詳細交換手順(その6)

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④プーリーユニットを外す

ここからの作業は、最後まで読み込み、きちんと自分で戻せるかイメージできてから臨んでください。特に必要な工具の準備を怠らないようにしてください。手に負えなくなったときに、バイク屋さんに来てもらうしかなくなるからです。相当、カッコ悪いことになります。出張料も掛かることになると思います。

それでは、プーリーユニットを外していきます。

クランクケースを外した内部

前輪側がプーリーユニットです。

プーリーユニット

後輪側がクラッチユニットです。

クラッチユニット

使用する工具は以下となります。呼び方が色々あるのですが、私はバンドホルダーと呼んでいます。最初、プーリーホルダーと呼んでいたのですが、クラッチ側も止めるようになったので、バンドホルダーと呼ぶように変えました。

バンドホルダー

以下のような感じで使用します。

バンドホルダー

同じようにプーリーを固定するものとして、以下のようなプーリーロックレンチがあります。

プーリーロックレンチ

シグナスで使用できるプーリーロックレンチは2種類あります。以下のように柄が「ストレートのもの」と「角度が付いているもの」があります。

プーリーロックレンチ プーリーロックレンチ

純正のプーリーフェイスを使用している場合は、角度が付いている方を買わないといけません。私は、知らずにストレートのものを買ってしまいました。差し込んで、びっくりしました。プーリーフェイスのフィン(複数の羽)に高さがあって、干渉して奥まで差し込めませんでした。しぶしぶ、角度のあるものを買いなおしました。ストレートのものをオークションに出品しようかと思いましたが、社外製のプーリーフェイスは、大概フィンの高さが低いので、社外製を購入したときには役立つかなと思っておいてあります。

プーリーを固定する道具として、バンドホルダーとプーリーロックレンチの2つを紹介しましたが、どちらが使いやすいかと言えば、バンドホルダーです。理由は、バンドホルダーは固定すると、放っておくことができます。つまり、両手でラチェットを握ることができ、力を入れることができます。一方、プーリーロックレンチですが、写真で見ると、一度差し込むとしっかり固定されるかのように思えますが、実際はスカスカです。プーリーロックレンチに片手を取られるので、もう片方の手でラチェットを扱うことになります。故に、どちらかを買うのであればバンドホルダーをお奨めします。私は、プーリーロックレンチの方が、道具としてコンパクトでいいと思い、購入しました。しかし、実際に使用してみて、すぐにバンドホルダーにしておけばとよかったと思いました。その後に購入したバンドホルダーも実は2回購入しています。1回目は、標準サイズのバンドホルダーです。しかし、使用してみて気付いたのですが、プーリー側は固定できても、クラッチ側はホルダーが短くて挟むことができませんでした。そのため、長いバンドホルダーを買いなおすことにしました。YouTube動画で、短いバンドホルダーも拡張すれば、クラッチ側も挟むことができると紹介されていましたが、適当な拡張部品を探すのも面倒だったので、長いボンドホルダーを買い直しました。まとめますと、購入した順番は以下ですね。

①プーリーロックレンチ(ストレートのもの)
②プーリーロックレンチ(角度の付いているもの)
③バンドホルダー(短いもの)
④バンドホルダー(長いもの)

随分と、遠回りしました。最初から④を買っておけば、それ1つで事足りていたものを、、、

そんなこんなで、④でプーリーフェイスを固定して、ラチェットでプーリーナットを外していたのですが、ある日、YouTube動画を見て、びっくりしました。電動工具のインパクトドライバーを使えば、プーリーを固定することなく、簡単にプーリーナットが外れることを知りました。このことを知って、「もう電動工具を買おう!」と決心しました。

電動工具使ってますか? あったら大変便利ですよ。 ホームセンターで買った組み立て家具を作成する際に、「あったら便利だろうなぁ。」と常々思っ...

というわけで、やっと話を戻してプーリーナットを外していきます。インパクトドライバーに17mmのソケットを取り付けて外します。一撃で外れます。

電動工具マルチエボ

簡単に緩めました。

外す前のプーリーフェイス

外した部品はこちらです。

プーリーナット部品

下記のように3つのパーツが重なっています。表裏があるようですので、取り外したまま重ねておいて置きましょう。

プーリーナット部品

部品番号は左から以下となっています。

クラッチ:5ML-E5657-00
ワッシャ:90208-12050
ナット :95307-12700

個数は各1個です。

私は、ナットだけは予備を買いました。万が一、作業中になくした場合、留めることができなくなるからです。

プーリーフェイスを外していきます。手前に引くだけで簡単に外れます。

ナットを外したプーリーフェイス

外したプーリーフェイスです。放射状に出ている複数の羽が、フィンです。部品番号は28S-E7611-00です。

プーリーフェイス

Vベルトを外す前に、ボスワッシャーが入っています。これも無くさないようにしましょう。このワッシャーを入れることによって、プーリーとプーリーフェイスの間を広げることができ、Vベルトをさらに落とし込むことができるので、発進時によりトルクが生まれ、加速がよくなるそうです。(詳しい方、合っていますか?)通常は、1枚ぐらい入っているようですが、バイク購入時に馴染みのバイク屋さんに「適当にいい感じに入れといて」だけを伝えておいたら、私のは3枚も入っていました。私のシグナスは、星野設計さんのプーリーを使用しているのですが、ネットで検索してみると、プーリー販売者の星野さん自身の指示では、ボスワッシャーは不要を推奨されているようでした。私もボスワッシャーを入れるのと入れないのを試してみたのですが、経験が浅いため違いがよく解りませんでした。故に、外したらきっと無くすだろうと思って、以後3枚ともつけたままにしています。

外す前のボスワッシャー

ボスワッシャーを外して、Vベルトも外しました。

外す前のプーリーユニット

それでは、プーリーを外していきます。プーリーを外すときは、要注意です。奥まで手を突っ込んだら、裏蓋となるランププレートをしっかり掴んで状態で引き抜きいてください。そうしないと、バラバラに分解して取れてしまいます。(↓紺色の軍手で解りにくいですね。)

外そうとしていているプーリーユニット

しっかり掴んで、引き抜きました。

外したプーリーユニット

上から見たらこんな感じですね。

外したプーリーユニット

(次に続く)

⑤ウエイトローラーを交換する ウエイトローラーを交換していきます。外したプーリーユニットは、ランププレート側から見るとこんな感じです。 ...

(最初から)

シグナスXのウエイトローラーの交換手順を少し詳細に書いてみたいと思います。 ウエイトローラー交換に関する各ホームページやブログ...
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