シグナスXの快適カスタム (駆動系編その15)

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(その14からの続き)

(その13からの続き) 前回(その13)は、5g+9g の組み合わせで乗っていました。重さを 5g+9g に変えた...

前回(その14)の予定からすると、今回は 8g+9g  か 9g+9g を考えていました。以前、自分の中の考えで、総重量は9g×6個以下の重さにしないといけない(=加速重視)と結論付けましたが、その後考えが変わりました。やはり、ここぞというときに最高速が出せないのはストレスを感じるようになりました。シグナルスタートで他のライダーよりもいいスタートを切っても、その後、どんどんと抜かれていくのは精神的に耐えがたいことを痛感しました。という理由で、今回は 9g+9g を選択しました。

早速、分解してウエイトローラーのチェックをしてみました(2019/11/23)。

ウエイトローラー

いつも通り、僅か1カ月で酷い片減りが発生しています。当然ジャダーも発生していました。「純正のプーリーを使用していたときは、全然片減りなんかしなかったなのになぁ」と思いつつ、プーリーをクランクケース内にセットしようとしたときに、「あれっ?」て思うようなことに気づきました。

それは、プーリーとプーリボスの間に隙間があることです。それも、2mmぐらいもあるような大きな隙間です。

プーリー

「あれっ?ここって隙間なんかあってよかったっけ?」と戸惑いました。 正しい状態をはっきり知らないからです。しかし、原理的に考えると、こんなところに隙間があるとプーリーが回転しだした時に軸(プーリーボス)と密着していないので、ガタガタぶれるのではないかと思い始めました。

おそらく、すごい回転でプーリーボスが削れて細くなったのだろうと思いました。「新しいプーリーボスを注文しなくては」と思いました。

ところで、今回の検証したいことがもう一つありました。先ほども述べたのですが、純正のプーリーを使用していたときは、ウエイトローラーが全然片減りをしていませんでした。知りたいのは、今使用している星野設計のプーリー(商品名:エクストリームローズ)だと片減りが発生するのかということです。そのため、純正のプーリーを引っ張りだしてきました。

そして、 「純正のプーリー」に「細くなってしまったプーリーボス」を差し込みました。すると驚きました。隙間なくピッタリでした。つまりプーリーボスは何も細くなっていなかったということです。使用していた星野設計のプーリーの方に問題があることが判明しました。

今となっては元の状態を知らないので、最初から隙間があったのか、最初はピッタリしていたのか不明です。(最初の取り付けは2りんかんのスタッフにお願いしていたからです。)

とりあえず、純正プーリーで組み上げて試運転しました。驚いたことに、純正プーリーってこんなにトルクがあったのかと思いました。全然、これで満足だと感じました。ジャダーも出てないし、このままでいこうと思いました。しかし、今更、純正に近いセッティングに満足することは、気持ちが少し複雑でした。純正のセッティングに不満を感じたから、あれこれ弄りだしたのに、今更純正がいいだなんて。

ちなみに、RPMロガーの結果は以下です。

RPMロガー

この条件は以下です。

  • ウエイトローラー:9g+9gの組み合わせ
  • ボスワッシャー:3枚
  • プーリー:純正
  • ランププレート:純正
  • センタースプリング:3%アップ
  • クラッチスプリング:弱め(JOGのもの)

以前のグラフと比べると、全体的に回転数がより低いところで変化が起きていると解りました。

しばらく、ご機嫌にこの状態で乗っていたのですが、2週間後にジャダーが出だし、がっかりしました。考えられる原因がいくつかあります。

① やはりウエイトローラーの片減りが発生したこと
② スライドピースの摩耗してスカスカになっていること
③ センタースプリングとクラッチスプリングを純正から変更していること

正月休みになったので、2019/12/28に分解してみました。前回より1か月経っていました。まず、心配していたウエイトローラーですが、全然摩耗していませんでした。

ウエイトローラー

やはり、星野設計のプーリーの隙間が原因だったと結論付けました。その日は、掃除だけして組み付け直しました。3日後、やはり、ジャダーが発生しだしました。

ジャダーの原因が①ではなかったので、残りは②か③です。検証する場合は、変更要素を2つにしてしまうと、解決した際にどちらが原因か分からなくなるので、片方ずつ変更するのが定石なのですが、面倒なので両方変えてしまいましたw。(2020/01/04)

  • スライドピースは、過去のスカスカになったものから比較的スカスカしていないものに変更しました。(2個はまずまず刺さっていますが、1個は扇方向にグラグラです。)
  • センタースプリングとクラッチスプリングを純正に戻しました。(純正と書きましたが、KN企画の補修用のクラッチアッセン丸ごとなので、厳密には純正状態とは言いにくいです。)

クラッチアッセンが丸ごと変わったので、RPMロガーのグラフも大分変りました。再び回転数が高いところで、変化し始めています。

RPMロガー

現在、これで乗っていますが、若干ジャダーの兆しが感じられます。経験的に③が影響しているとは考えにくいと感じています。次回は、最終手段と考えていた、「スライドピースを瞬間接着剤でランププレートに固定してしまおう」と考えています。

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