(その13からの続き)
前回(その13)は、5g+9g の組み合わせで乗っていました。重さを 5g+9g に変えたときは、いい塩梅だと感じていたのですが、しばらく乗っていると、やはり最高速が落ちていることを感じてきました。しかも最高速を出しているときは、エンジンは唸りっぱなしです。10000回転に達する勢いでした。さすがに、エンジンによろしくないと感じて、慣らし運転かのような感じでが我慢して乗っていました。このままでは、永遠に終わらない慣らし運転になってしまいますので、今回はウエイトローラーの総重量を少し重くすることにしました。
予定では、今回は 7g+7g か 8g+8g を検証しようと思っていました。気持ち的には、 7g+7g を考えていました。その理由は、以下を導入したからです。
この回転数をグラフ化する計測器で、ウエイトローラーの変更前と変更後の変化を見ようと考えていました。違いを見るなら、なるべく条件が同じ方がよいので、前回の 5g+9g の組み合わせと同じ総重量である 7g+7g を考えていました。しかし、先ほど述べたように総重量が足りていないと感じていましたので、8g+8g にしました。
というのが、もっともな理由だったのですが、結局 7g×6個 の買い置きがなく、必然的に 8g×6個 の選択しかありませんでした。
さて、さっそくプーリーを外してみると、おや?ありません。ランププレートとスライドピースの間に挟んでいたビニールテープが。キレイに無くなっています。
ウエイトローラーを外してみましたが、見当たりません。セロハンテープのときと同じように、全部溶けてしまったのでしょうか。
そして、ウエイトローラーはこんな感じでした。
悲惨な状態になっていました。乗っているときは、特に違和感を感じなかったのですが、気が付かないものですね。私が鈍感なだけかもしれませんが。プーリーは、中性洗剤を付けて洗うことにしました。
すると、出てきました。ビニールテープのカスが。この作戦は、やはり無謀だったのかも。 そして、組み上げます。
無謀と言いつつも、やはりビニールテープ作戦を実行しました。
セットアップ後、さっそく試運転してきました。そして、スタートダッシュ時の全開走行のタコメーターの動きをRPMロガーで測定してきました。
前回の 5g+9g と比較してみましょう。以下が前回です。
そして、以下が今回の 8g+8g の分です。
いかがでしょうか?グラフから読み取ると、
■5g+9g のとき
記録開始ボタンを押して1秒後にスタートをして、一気に5500回転まで上がり、そこで1秒弱もたつきがあってから、0.6秒かけて7200回転まで上がります。そこから2秒かけて6200回転まで下がっています。ここが僅かな加速の谷でしょうか。その後は、ずっとなだらかに回転数が上がっていきます。
■8g+8g のとき
記録開始ボタンを押して1秒後にスタートをして、一気に6100回転まで上がり、そこで1秒弱もたつきがあってから、0.5秒かけて7100回転まで上がります。そこから0.6秒で6600回転まで下がっています。ここが若干の加速の谷です。その後は、ずっとなだらかに回転数が上がっていきます。
グラフの内容を文章にしてみましたが、ピンとはきませんね。
変更してみて感じたことですが、8g+8gにしたら、総重量が増えただけあって最高速は少し伸びました。エンジンの唸りも減りました。加速の方ですが、スタートダッシュも少し鈍くなりましたが、減速してからの再加速がもたつくようになりました。
こうして読み返すと、「ウエイトローラーを軽くすると出だしは良くなるが最高速は落ちる。逆に、重くすると出だしは遅くなるが最高速は伸びる。」という当たり前のことを改めて書いているだけだと感じましたw。
では、一般的にいいセッティングはどんな状態でしょうか。おそらく以下だと思います。
それは、最高速に達するまでに谷が発生しない(途中で回転数が落ちない)ことだと思います。
このように思ったことがありました。以前、同僚が代車でマジェスティSに乗ってきました。その時に試乗させてもらって、タコメーターの動きを観察していたのですが、以下でした。
スタートダッシュの2~3mの移動の間に回転数が6500回転まで上がり、その回転数で1~2秒の停滞時間はあるが、回転数は下がることなく上がっていきました。(6500回転はうろ覚えです。メモしたのですが無くしました。)
上記は代車(ノーマル状態)だから、これがメーカーの推奨するセッティングだと思われます。
この観点から言えば、5g+9g よりも 8g+8g の方が加速の谷が少ないので、いいセッティングだと思われます。
次回は、 9g+9g か 8g+9g を試そうかと考えています。
9g+9g は、最近のシグナスXの標準の重さ(メーカー推奨)です。この状態でロガーでグラフ測定すると、もしかして谷が無くなるかもしれないと思っているからです。一度、確認してみたい気持ちにかられています。しかし、私のシグナスXは「センタースプリング3%UP」と「弱めのクラッチスプリング(JOGのもの)」を採用しているので、期待した結果にはならない気もします。
8g+9g の方は、 現状もう少しだけ最高速が出ているときに回転数の唸りを下げたいので、もう少し総重量を重くしたいところからきています。それと、これまでの経験上、ウエイトローラーの重さに差をつけた方がスピードを落とした状態からの再加速がいい気がしているからです。また、この組み合わせは既に、過去に試した組み合わせでなんとなく良かった記憶もあるからです。
どちらかを試そうと思います。
(その15へ続く)
コメント
初めまして、長文失礼します
SE44J(1YP)乗りですが、じっくり拝見させていただいております。
シグナスを気に入って買いましたが似た様な不満があり、駆動系を弄っております。
ノーマルの時点でスタートするとクラッチがつながった後、回転数は8000位まで上がり
その後6000まで落ち回転数が変わらないままじりじり加速しておりました
通勤途中8km程度に勾配6.4%の急坂の国道ありますが、坂下のシグナルスタートだと
60km程度が限度で原一と大差なく遅い車両を抜くのが困難で、しかも頂上部手前には
時々白黒ネズミがおりまして…ということから坂道での加速化以前からスタートしております、最初に遣ったのはパワードライブキットの交換です(メーカー忘れました)
20×17の異形ローラ-8g+10gが付属、材質は黒の樹脂ではなくアイボリーでした。
結果ですが。加速中の回転数は5500程度に低下したものの、坂での速度は66km程度に
上がりました。その後リニアに速度が上がらない(回転数が5500で移行する)が気になり、もう少し坂で余裕が欲しいということで、WRを色々交換し、坂の総度及び燃費計算
をやって居ます。WRの混在は試されている通り、加速と伸びを狙うとうといそういう感じになりますが、両立は中々難しいですね
日帰り温泉突撃の為それなりの速度と燃費で無いと厳しいんです
少なくともローカルで33K/Lは欲しいし、亀抜きが容易でないと困るんですね。
現状ですが、
回転の落ち込みはトルクカムの溝の形状によることが判明したので
ストレートタイプに交換しております。最初は48度、現在50度
※48度はヘロヘロと伸びていく感じ(10g+6g)これでベルトオーバーラン
現状の駆動系は
パワードライブキット9G+8G(市街地25K/変更予定、坂は77k程度)
NCYブラックアーバンマフラー(ノーマルっぽいかちあげ、トルクが低下し難い)
NCY軽量強化クラッチ(安い、クラッチの厚みあり、ミートノーマルより上)
センスプノーマル+ベアリング。トルクカム2分割PIN
ベルト純正(10000キロ使用のまま)、交換したらプーリーをオーバーランして1週間で交換(シム-0.3)ベルト幅が新品と0.9異なるのでシムを購入したらサイズが合いませんでしたので買いなおし予定。
現状ではスタートから7500までリニアに加速しその後8000を超えて加速します
※WRの損耗が激しいようですが、カラカラ音がしている様なら、押さえてやらんといかん様な感じかと、シムなしか減らすとかセンスプ強化など、
WRの遊びやスムーズに移動しないとかがあると暴れて破損する気がします、
それ以外だとローラーグリスとか、DRプーリーを使うとか
> miburoさん
5chと申します。
長文のコメントありがとうございました。
私のまとまりのないブログを拝見していただいた上に、ご助言までいただき感謝です!!
同じモデル(1YP)で、具体的にセッティングをご紹介してくださっていますので、大変参考になります。
試したいネタがふつふつと沸いてきていますw。
私の自宅近くにも割と急勾配の坂がありまして坂下からのシグナルスタートだと、やはり60~68km/hぐらいが限界です。
miburoさんの現状は、回転数が落ちることなく最高速に移行できるのを実現されているのですね。羨ましい限りです。
最近「回転数が落ちるのは、しょうがないのかも」と思いはじめていたので、希望のコメントになりました。
WRは、自分で弄りだしてから、消耗が激しくて悩みの種になっていますね。
最近は、全部純正に戻して様子見をしようかと考えています。
今後とも、当ブログをご拝見いただければ幸いです。
態々ありがとうございます。
トルクカムの溝形状によって
負荷が大きくても回転数が落ちないような
設定は可能かと思います。
欠点としてはダラダラ運転時に
アクセルワークがシビアになることかと
先週末にWRを10×6に変更しました。
事情があり余り乗っておりませんが
回転数が若干下がり、加速や速度的にも不満が無いような感じになりました
後は燃費計算ってことです
それから不明だったプーリーですがKN企画のトルクシフターって奴です
WRが特殊なので今更お勧めできるってわけでは有りませんけど
こんばんわ、メーカー標準は事情こそあれバランスがとれてます
弄りだすと、きりがないあっちをですが、最初に戻すってのも1つの考えですね
シグナス日本仕様の場合はねん、オリジナルより走行性能が落とされてますし
バランスが悪いんですよね、先週末にWRを10gx6に変えました。
これで燃費計算ができるorベルト交換まで暫く行ってみようかなと。
それからシートが気に入らず交換しております。5cmしん後ろに下がるDSCの
物です、それから風防も色々とやって居て現状はHCタイプの上に位置変更と下半分を
黒塗りしています(モニターx2を隠す為です)、リアトランクも付けておりますので
ノーマルより格好悪いですが実用重視ってことです、
トルクカム気になりだしました。導入を検討しますw。
トルクシフターも気になりだしています。
レビューを見ると、概ねいいように感じました。
WRが特殊サイズなんですね。
昨日、さっそく普段WRを購入しているアップガレージと言う自動車中古パーツショップに行ってみましたが、無かったですね。
近いうちに2りんかんに行ってみようと思います。
WRが欲しい時に買えるかどうかが導入の決め手になりそうです。
しかし、もらいもののプーリー(カイソク・スペシャルパーツ)もあり、こちらも検証しないといけない状況です。
そうなんです。全部メーカー純正に戻して、一度リセットを考えています。
一度にパーツを組み込むと、どのパーツがどう作用しているかわからなくなりますから。
5cm下がれるシート販売していたのですか。いつ頃から販売されていたのでしょうか。
私は、3万円出して業者にコブ取り加工して貰いました。
実用重視は、私と同じですね。気が合いそうですw。
シートですけど割と古い物だと思います
最初は標準位置だったものが、5㎝座面が後ろに移動したタイプになりました。
メーカーはDCR製で
全く同じものでは無いですが、こんな感じの物です
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r357195606
当然ですが2ケツは子供とか小柄な人になりますけど
私は背当て付けボックスを付けているので後ろに落ちることは無いですけど
足を前に突っ張ることもできます、座面も少し低いです、メットインスペースに変化は有りません、そのかわりに座面後部クッションはやや薄くなりますね
写真の提示ありがとうございます。この手のデザインの物だったのですね。
私の加工シートは、どこまでも後ろに座れますが、後ろに座りすぎるとハンドルが遠くなってしまいますので、
結局5cmぐらい後ろにしか座っていません。そう考えれば、提示してくださったシートでも
十分だったのかもと思いました。
今晩は
このタイプのシートで私(172㎝70kgやや手が長い)で
冬衣装だと肘が少し曲がる程度のハンドルポジションですわ
足つきは、やや前の位置でべたって感じかと。
まあデザイン的にはダサい気がしますが、元のシートは
滑り止めタイプのメッシュが付いていて、薄いズボンだと
チクチクするし、網痕が付く上にちょっと足つきが悪い、
更に雨の後に濡れやすい物でした、
カバー掛けたら滑って尻場所が決まらないというので
探して交換しました、金額も添付画像程度だったはずです。