翻訳機を超えた、夢の「通訳機」でお馴染みのポケトークですが、「やっぱり買えばよかった」と思うことがありました。
下記でも書きましたが、私には香港人の友人(男性)がおります。
日本が好きな彼は、2~3年に1回のペースで日本に遊びにきます。その際に近くに来たときは、必ず夕食を共にします。そこで、彼との英会話となるのですが、英語が特に堪能でない私は、彼とお互いつたない英語で必死に会話をします。意味が解らないときは必ず紙に書いて筆談になるので、筆記具と紙は必ず持って行くようにしています。
前回は、2月の末に会いました。そのときに、ポケトークの存在を知っていたので、ポケトークがあれば会話の内容が豊かになるだろうなと思ってはいました。しかし、私が英語を話す機会は、数年に一度彼と話す以外はありません。その一日のために3万円を出すのが惜しく感じたため、結局購入はしませんでした。それに、スマホには翻訳アプリがいくつか入っているので、困ったときには、それで十分と思っていました。
当日彼と夕食を共にして会話をしたのですが、やはり疑問が沸いたことに対して一歩踏み込んだ質問がしたいのですが、上手く伝えることができませんでした。また、上手く伝わったとしても、返答内容が込み入った内容なら、理解が難しいです。結局、解ったようなふりをして話が途切れる気まずい感じが何度もありました。
スマホの翻訳アプリも活用してみましたが、お互いのスマホで見せ合いテンポも悪かったです。
このときに、「あぁ、やっぱりポケトークを買って持ってくればよかったかも。」と強く思いました。
会食が終わり帰ろうとしたときに、「果たしてポケトークの実力はどんなもんだろうか」と気になりました。たまたま、ヨドバシカメラの近くだったので「きっとデモ機があるだろう」と思い、彼に「時間があるか」と了承を得て、一緒に行きました。エスカレータの壁面にポケトークの宣伝が一面に展開されており、彼に「This This !!」とアピールしました。
売り場でデモ機を見つけ、日本語と広東語の設定をしました。「設定が解るかな」と心配していましたが、スマホが操作できるくらいなら、簡単に設定ができました。
いよいよ、実力の評価です。お互い簡単な挨拶から始め、すんなり翻訳されます。片方が喋り、画面を見ながら音声を聞き、そして他方がまた喋り、画面を見ながら音声を聞く。この流れが繰り返されていきました。さすが、専用機ならではの操作性の良さを感じました。慣れてくるとお互いにテンポができ、効率よく会話が回っていきます。
先程の会食で解らなかった点を質問してみたら、すんなり理解できました。この時点で、「あぁ、やっぱり購入して持っていけばよかった。久しぶりに会ったのに希薄な時間を過ごしてしまった。」と後悔を感じました。
翻訳の精度ですが、さすがに完璧に訳すとまではいきません。お互いに翻訳文を見て、その訳に首を傾げることは何回かありました。しかし、ちょっと言い回しを変えると、理解できる回答が返ってきました。もしかしたら、家電量販店で店内アナウンス等で回りが騒がしかったのも翻訳の精度が落ちている理由だったのかもしれません。
彼の評価も「シンプルで使いやすくて良い!」と言っていました。設定画面の表記が日本語なのが残念そうにしていたのですが、私が言語切り替え(Language)を見つけ、中国語表示に切り替えたら「いいね!」と喜んでいました。最後の方では、かなり欲しそうにしていましたね。
総評としては十分使えると感じました。少なくともお互い意味が解らずに、話題がそこでお終いになるといった気まずい雰囲気にはなりませんでした。これだけでも、持つ価値があると感じました。何よりも持っていると安心感があります。
次、会うときは必ず購入して行こうと思いました。